キンドラ・アーナセンメキシコ湾緊急サミットでのプレゼンテーション日本語字幕付きビデオ(JA Subtitled video)on AlphaZebraチャネル: ここをクリック
2010年 6月25日
スピーチ開始 さて 普段はスピーチなんかしないのですが、なのでみなさん、 私の話を辛抱して聴いて下さいね。私もできるだけ、聞きやすいようにします。 私が住んでいるのは、本当に端の端なんです。ルイジアナ州、南プレークミンズの高速道路23号ポイント5を降りたところです。 私は、父親似の5歳の息子と8歳の娘の母親です。それを念頭に、私の話すことをお聴き下さい。 ということで、まずこの件が最初に起こったとき、いったいどうしたらいいのか、私は本当に分かりませんでした。 誰に質問していいのか、そして、誰が私たちの質問に答えてくれるのかも。 BP[ブリティッッシュ・ペトロリウム]社から担当者を紹介された第一日目、彼らは私たちの建物にやってきて言いました。「BP社は 何も間違ったことは していません。」 こう言ったんですよほんとうに!みなさん信じられますか?「BP社は正しいことをしているから、私たちが 全てに対処するために 来てるんですよ、皆さん」 と。 事故発生から61日もたってからです。それはもうジョークですよね 少なくとも。 今日までにどんなことがあったか、少しお話しておきます。 4週間前、私はタウンホール・ミーティングで質問に立ち、全てのことを突き止めました。そして、彼らが最後には言葉に詰まりながら、答えるまでに追いつめ ました。 それから次の週には、”敵陣”に入りこめるよう招待されました。彼らは私たち全員に、作戦会議の現場へのセキュリティ・パスをくれました。 ルイジアナ州ベニスでのミーティングへです。 午前8時、こっそり会議を観察するように通されました。信じられますか?本当に会議が行われてるんですよ。また彼らは国内事故現場指令所へのセキュリ ティ通行証もくれました。それはルイジアナ全域をカバーする通行証です。沿岸警備隊の飛行機で事故現場まで飛んできました。沿岸警備隊のヘリコプターも 船 にも乗りました。 行きたいと思う所へは、全て行けました。 何が起こっているか、本当に事故現場の内部を確認するためです。 さてでも皆さん、私は全然よい印象を受けていません。 私が裏切って敵側に回った、と彼らは思っている、と今朝ある人に言われました。まあでも、どちら側につくかは決まってましたから、ずいぶん前に。私の父は 商 業 漁師です。夫もそうです。私のまわりにいる、私が愛し尊敬し良く知っている誰もが海で働いています。彼らは心のよい人たちです。 先週私は、事故対策ミーティングでこう言われるのを聞きました。「我々は費用をカットする必要がある」。そうです、彼らはそういったのです。彼らは費用を 削減する必要があると。 それを最初聞いたとき、私は椅子から飛び上がりそうになりました。 でもかろうじて自分を抑えました。なぜなら誰かが”内部”にいなければならないからです。 いったい現場で何が進行中か、全体を見渡し理解するためにです。今言ったように、”費用削減” を聞いたことはとても不運でした。 ベニスの町では 私たち、または、彼らはこう言います...まず次のフレーズを理解しなくてはいけません、”ポニーズ&バルーンズ”。私がこれまでこのフ レーズを聞いたのはサーカスでだけです。そうでしょう? ともかく約10日後に、そのフレーズの意味を知ることとなりました。”ポニーズ&バルーンズ” とは、役人がこのあたりにやって来るたびに、その人たちは前もってその情報をもらうわけです。 一番被害のひどい場所へ、全ての人材が投入されるわけです。その役人が来て報告書を作成しながら、『みんな、ご苦労さま』と彼らの肩をたたくわけです。し か しその役人が一番被害のひどい場所からいなくなると、75~80%の人材も、すぐにいなくなるわけです。ということが実際に起こっているのです。毎日で す。私はこの目で見ているのです。私は今でもそれを見ています。 私はそのやり方はいいとは思いません。ここにお集まりのみなさんも同じだと思います。この国の誰もが、そんなことが進行中である、という事態を許せるわけ がありません。私たちは、彼らにとっては”消耗品”なのです。私たちなど、関係ないのです。 さて、これ以上言うのはやめますが、話が回りくどかったらごめんなさい。地元民なもので、皆さん話について来てますか、大丈夫でしょうか。 ともかく私は、よろしければ、健康問題についてちょっと話そう と思います。 私は、BP社の安全対策役人との、延々と続く会議に何時間も出席しました。沿岸警備安全対策の役人との、1時間45分の会議にも出席しました。どちらも国 内事故指令所です。またOSHA[職業安全健康管理所]から派遣された紳士たちとも、 同席しました。 我々の活動家のために”防毒マスク”を確保するために、といってもこれは商業漁師だけではありません。沿岸警備隊員たちも含め、駆けつけた人たち全ての人 にです。街から駆けつけた人たち、活動に参加する全ての人 にです。 ナンバー1 : 全ての清掃参加者はOSHAの質問表に記入しなくてはいけません ナンバー2 : 彼らは医師の健康診断を受けなければなりません しかしEPA[米環境保護庁]は、大気の監視をずっと続けています。『万事OKです、すばらしいです。』 という感じなんです。想像してみてください。 ともかく、職業安全健康管理の法律には、実際ある条項があるのです。それは、『ボランティアは、ボランティア用防毒用呼吸器を着用する権利がある』という もので す。 しかし皆さんすでにご存知のように、BP社は我々の湾を占領しています。BP社が、我々の湾を支配しているのです。つまり... 結論は、BP社が状況を管理している、ということです。彼らは自分の会社さえまともに運営できなかったのに、この事故対策を管理しているというのですか ら!私はぞーっとしました! ボランティアたちは、もし適切な訓練を受けてなければ、呼吸器を着用できないんです...BP社の規則では、呼吸器を着用するには適切な訓練が施されなく てはならない、となっています。 さてBP社は、その訓練を施し呼吸器を提供することにします、と言いました。しかし彼らによれば、”事態は万事OK” なのです。なのでボランティアたち は訓練される必要も呼吸器を装着する必要もない、というのです。 ボランティア用呼吸器を着用する”権利”についてはどうでしょう か? もしBP社の規則に従わないならば、仕事は与えられない、というのです。それが、彼らが私に説明したことです。 そこで、ヘリコプターで運ばれた1名と救急車で運ばれた6名の、計7名の人について話をしてくれるよう、彼らに頼みました。彼らが私とそのことを話す自由 を与えられているのかどうか、尋ねました。彼らは答えました、『ええ、我々はあなたと話す許可をもらっています。』 彼らは誰と話しているのか、全然気づいてなかったのだと思います。 ヘイワード氏からの第一の回答は、”食中毒”でした。4隻の別々の船から、お互い遠く離れているのに”食中毒”だ、というのです。 次の回答は、”熱中症” でした。そしてこの前の水曜日、失礼、先週の水曜日、私がOSHAとBP社安全対策役人との会議に同席したとき、 OSHAの人は、『4隻全てがパインソル洗剤を使用していた』、と教えてくれました。船全体に噴霧されたところで、乗組員は一日中パインソルを吸い込 んでいたのです。そしてそれが、化学物質中毒を引き起こした原因だったのです。 ちょっと待って下さい、私はこれまでの人生をすべて船の上で過ごしてきました。私はあらゆる場所へ、船長たちと一緒に行っていたのです。船に何かをスプ レー するときは、すぐに洗い落とします。もしそうしなければ、船の塗装が剥げてしまうからです。船の世話はよく知っています。 ですからその陳述には、見え透いたうそがあったのです。ですから彼(OSHAの役人)に尋ねました。彼に不意打ちの質問をしたのです。 「じゃあ、9/11の人たちは、どうだったんでしょう?」 彼は「あなたがそんなことを質問するなんて、おかしいですね。」といいました。 「でも私はその任務についていたのです。」 「我々(OSHAの役人)は呼吸器を装着して、彼ら(NY市消防士たち)の後に従っていました。彼らも装着してくれるよう、頼みながらです。」 そして彼は、ニューヨーク市消防隊員たちを、ここで公然と非難したのです。そう彼は本当に非難したんです。今この部屋にいるみなさん中にもゆっくりと死に かけている人たちがいるのに。化学物質中毒でですよ。 彼(OSHAの役人)はNY市消防士たちを、公然と避難して言いました。「消防士たちは、彼のほうに向き直り、手と指で「fxxx」のサインをした、と。 そしてこう言ったと、『呼 吸器なんかつけるものか。我々は仲間を探しているんだから。』 訓練を受けた消防士たちがですか? ニューヨーク市の? 本気で言っているのですか? 私は彼の顔を平手打ちしてやりたい、と思いました。でも私は思いとどまりました。 それはさておき、私の子供たちは発疹が4つ出ました。最初に発疹が出たとき、私は娘をフロリダに4日間連れて行きました。すると魔法のように発疹はきれい に消えました。彼女を家に連れてもどると、また発疹が出ました。それでまたフロリダへ逃れると、彼女の発疹は消えました。 彼女は今日もまた、発疹が再発しました。私の、健康で美しい成績優秀のすばらしい娘は、言うまでもなく、両方の耳の感染症と上部気管支炎で苦しんでいると ころ です。街を離れ、バートン・ルージュへ行き、そして家に戻ってきたらまた咳き込んで、ひつこく止まらない咳...、上部気管支炎です。 結局、私は今朝、マーラ・クーパー女史に連絡したのです。彼女はプラークマインズ教区の第9地区選出議員です。そして彼女の3人のお孫さんもまた私 たちの地区にいます。 彼女はよきおばあちゃんで、よき母親でもあります。私は彼女に訴えました。「ミス・マーラ、私たちはこの地区から避難しなくてはけません。市民の皆をこん な物質のただ中に座らせているようなわけにはいきません...」 私たちは本当にそんな中にいるのです。この有毒物質はうちの3方を囲んでいます。外に出てみると”かすみ”のようなものがあります。それは、”空気の悪い 日”と呼ばれているものです。 『皆さんどうか家の中にいて下さい。そして空気循環のためにエアコンをつけてください、それで大丈夫です。』と彼らはいいます。 でもどうして、自分を家に閉じ込めないものなんでしょうか? これで本当に、その汚染空気をカットできると思いますか? それで本当にこの状況を良くする ことに なると思いますか? いいえ、なりません。 家の中の空気はどこから来ていると思いますか? 家の外からです。 この人たちの考えることと言ったら、私は彼らに驚かされっぱなしです。”人間らしさ”の考え方に欠けています。 私の教区は、ルイジアナ州の人口のたった2%です。でもだからといって、この地区の人びとを消耗品扱いしていいのでしょうか?そんなこと許せません。その 汚染空気はゆっくりと、一人一人を中毒化していっています。私の全人生で親しくして来た人々全てをです。 だから私は立ち上がっ て訴えているのです。「もうこれ以上は止めて下さい。」 私が事を荒立てると、ある人びとは頭にくるかもしれません。それで構いません。私は気にしません。 ”彼らにとって譲れない線”よりも、”私の人びと” のほうがはるかに大切です。そこが”私の譲れない線”です。 ですから基本的に、この”ポニーズ&バルーンズ”というサーカスの見世物全体が.....つまり、ちゃんとした人がやって来て、きちんとこの対策活動全体 を見渡せない限 り、今や我たちの湿地帯は、"オイルフェンス"として使われるのです。大きな、巨大な吸収場として使われているのです。 それは私たちの両側にあります。それは膨れ上がるでしょう。どんどん、絶え間なく...。我々は重油が浸透した湿地帯に覆われることにな るのです。今、我々がここで話し合っている間にも、あらゆる場所がそうなっているのです。 彼らは人材を配備し、政治家が現地入りするときには、人材を現地に戻すのです。これは許せないことです。彼らはちっとも清掃を進めていないのです。彼らは そ れをうまく隠しているのです。これでは 我々はこの問題に全然取り組んでることになりません。 このままこの状態が何年も何年も続くかもしれないのに、彼らはすでに予算をカットし始めているのです。 彼らが費用をカットし、手抜きをし、近道をとろうと していること、これが今日ここに集って話し合っている理由なのです。もう十分です。 ここで、EPA、OSHA、NOAA[米海洋大気庁]、BP それに連邦政府に関して言えば、彼らは... 彼らのそれぞれは他と連携しているのです。それはNOAAのトップからやってくる誰かでしょう。私がここで話しているのは、この種類の人たちのこと なのです。彼らはNOAAのトップからやってきて、みなBP社と連携している、ということを話しているのです。 正気なんですか? いったい、この人たちは誰のために働いているのでしょうか? これらの人びとは我々のよりよい利益を守るための機関だとばかり、思っていました。我々の世 界 を、我々の地球を、我々の生活と。なのに、ここで起こっていることは何なんですか? 私たちはそんなに、これらの銀行家たちに頼っている存在なのでしょうか?彼らに資金を投与し、我々の世界を汚染させ、自分の大切な人びとをそんな環境の中 において? こんな ことは許せません。 事故発生の1週間後、彼らはこう言いたかったのでしょうか、『何も起こっていません。何も死にかけていません』とでも? この件の勃発の1週間後、私は現場から東70マイルの地点まで出かけていきました。海面にはこれくらいの貝殻が、辺り一面浮かんで漂っていました。数百、 数千も の貝殻 です。それらは空でした。それらは死んでいたからです。私はこれまでの人生で、貝殻が漂っているのを見たことがありません。死んでいました、1週間後のこ とで す。 4週間前、我々の半島の西側を、流出オイルが弧を描いて囲んだとき、パスカローチャへ視察にいった後、そこで為すべきことが為されてないのを見て私はとて も頭に来たので、自分の船に乗り込み、自分のお金と時間を使って調査に乗り出しました。 私はまるで フォックス・ナショナル・ニュースを、自分の船から放映しているような感じでした。 私はレッド・パス 10 マイルから出発し... グランド島の東側10マイルのフォー・バイユースまで行きました。その日、流出オイルは半島の側面を弧を描いて囲んでいたのですが、30 マイルですよ、しかしただの一人も対策活動者に会いませんでした。ただの一片のオイルフェンスも見かけませんでした、固いものも、ソフトなものも。 30マイルの海岸線に、サンドバッグが150フィート積まれてあっただけです。こん なこと許せません。 なので私は帰り道、決めたんです。「いいわ、それなら自分で海岸線をもうちょっと調査して、何が起こっているか確かめてやるわ」と。私は海岸線から 3/4マイルも沖までオイルが漂っているのに出くわしました。シーン(光沢のあるオイル)ではなく、原油でした。 レッド・パスへ戻る途中、湾のほうを見渡すと、鳥の大群がいるのに気付きました。それは特に不思議な光景ではありませんでした。彼らはきっとえさを獲って いるのだろうと思いました。でも彼らが飛び込んでいたところは、オイルで輝いていたところです。鳥たちは知る由もないわけです。 我たちは鳥たちのほうへ近づいていきました。鳥たちが何に向かって飛び込んでいるのか、確認したかったのです。私は...知りたいと思い...鳥たち に近 づくと... 皆さんは海に繰り出した経験があるかどうか、魚の大群を、これまで見たことがあるかどうか知りませんが、それらはまるでお湯の中で 茹っているような感じです。それは鍋で煮えているように見えます。茹でた魚が水面で動いていました。 そばに近づくと それは大きなブル・レッドという魚でした。口がぽっかり空いていて、水の上に浮き、横向きに倒れて円を描いて、上下さ かさまに泳いでいるようでした。 またもや数百、数千という魚、魚の群れ、群れ、群れ。それらは死にかかっていました。魚の死体の群れは、もう方向感覚がなく、私の船の側面にぶつかってき ました。 [聴衆からの質問-聴き取り不明] それは本当にいい質問です。フォックス・ナショナル・ニュースは、彼らのウェブサイトで誓っています。でも私はそれを上から下まで調べましたし、カメラマ ンの電話番号を今、自分のカバンの中に持っています。あとで彼に電話して、それが正確にはどこだったのかを聞くこともできます。私は彼らに電話を し、それを何度も何度も彼らにお願いしたのですが、でも彼らは正確な場所の情報を、教えようとはしませんでした。 みんなこう言うのです、『メディアは報道管制されてい ます。メディアは報道管制されています。』と。 おっしゃる通りです メディアは報道管制が敷かれています。 オーストラリアのシドニーの 『60 ミニッツ』という番組は、よいニュース報道をしました。私は彼らのウェブサイトでそれを視聴しました。原稿もまだそこに載っていま す。しかし、その番組ビ デオがそのウェブサイトに載った24時間後、それは消えてしまいました。 また、『漁師たちはエビを、どこかよそで獲れるでしょう』というコメントに関しては、はっきり言いたいことがあります。我々は過去20年間ずっと輸入規 制に関して闘ってきました。政府は商業漁師たちに規制をずっとしてきました。 私の夫は個人的には7種類の漁の許可を得ています。夫が 持ってない許可は、かきの漁です。もしも、エビがどこかで獲れるなら、または、我々が刺網漁ができるのなら、この国に食糧を供給する ために必要な手段が得られるなら何であれ、それは”自然な方法で人びとを養う” という意味ですが、それなら、どなたか、私にどうすればいいか、そんな漁 はどこでできるのかを教えて下さい。 私はもうそこらじゅう 全部を調べてまわっているのですから。私はここに4年半前に戻ってきて、この泥の上に家を建て直しました。なぜってここが私の住処 で、それに私はルイジアナを愛しているからです。私はここ、辺ぴな場所のど真ん中に暮らしています。 私が言いたいのは、もし国が立ち上がって”もうこれ以上、許容できない” と言わないのなら、我々は行動を起こさないといけない、ということです。我々は 黙って傍観しているわけにはいかないのです。 もしこの事態が止まらなければ、みなさん、これは地球全体に広がるでしょう。それは地球全体の3分の1の海を破壊するでしょう。ほんとうにそうなります。 もし彼らがこれを食い止めないなら。全ての海はつながっているのですから。 汚染はどんどん どんどん広がるでしょう。うちの娘の言うように ”永遠プラス2” です。 もう十分です。 質問はあとで受け付けたいと思います。 ご静聴ありがとうございました。
オーストラリアのNews『60ミニッツ』 (Youtube) : ここをクリック
|
||||||||||||||